初めてのお産ってどんな感じ?初産婦の分娩の流れと知っておきたいポイント【医師監修】|ガーデンヒルズウィメンズクリニック|福岡市中央区の産婦人科

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初めてのお産ってどんな感じ?初産婦の分娩の流れと知っておきたいポイント【医師監修】|ガーデンヒルズウィメンズクリニック|福岡市中央区の産婦人科

初めてのお産ってどんな感じ?初産婦の分娩の流れと知っておきたいポイント【医師監修】

 

初めてのお産は分からないことだらけ。予定日が近くなるとソワソワと落ち着かない妊婦さんもいるでしょう。

この記事では「初めてのお産ってどんな感じ?」という初産婦さんの疑問に答えます。分娩の流れや初産婦さんの出産の傾向、覚えておきたいお産の心構えなど、お産の前に知っておきたい情報を解説しています。ぜひ参考にして、お産に向けて心と体の準備をしていきましょう。

 

 

1. 初産婦の出産週数と予定日について

 

初めてのお産では「出産のタイミングはいつ?」と気になっている人が多いと思います。まずは出産の時期や出産予定日について解説します。

 

1)正期産の時期

正期産とは、妊娠37週0日から41週6日までの期間に出産することです。

正期産の時期の赤ちゃんは、ママの体の外でも生きていく準備が整い、安全に出産ができるといわれています。

赤ちゃんがもうすぐ生まれる準備をする期間を指す言葉で「臨月」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。しかし、臨月は妊娠36週から出産予定日までのことで、医療用語である正期産とは意味が異なります。

 

2)出産予定日はあくまで目安

出産予定日に赤ちゃんが産まれないと、不安になるママもいるかもしれません。しかし、出産予定日はあくまで目安です。赤ちゃんが元気な状態であれば、予定日前でも予定日を過ぎてしまっても焦らなくて大丈夫。

予定日ピッタリに産まれる赤ちゃんは「20人に1人」というデータがあり、ほとんどの出産が予定日を前後しています。特に初産では予定日を過ぎることが多いため、出産予定日を目安にその前後に出産になるという気持ちを持っておきましょう。

 

 

2. 初産婦の出産日の傾向

 

実は初産婦さんと1回以上出産を経験した経産婦さんでは、出産日の傾向が違います。しかし、すべての妊婦さんにその特徴が当てはまるわけではないので、こんな特徴があるんだなと参考程度に考えていきましょう。

 

1) 予定日が遅れることが多い理由

初産婦さんの出産が遅れるという情報を耳にしたことがある人は多いでしょう。初産婦さんが、出産予定日より遅れることが多い理由は2つあります。

1つめは、赤ちゃんが出産時に通る子宮の出口や産道が硬いことです。初産では、子宮の出口が柔らかくなる「熟化」、そして産道を通りやすくするために骨盤底筋を引き伸ばすのに時間がかかります。そのため、出産予定日よりも遅れることが多いのです。

2つめに、陣痛が不規則になりがちなことがあげられます。子宮の出口や産道が硬いことも陣痛が不規則になりやすい要因の一つですが、初めてのお産に対する緊張やストレスも陣痛に影響を与えることがあります。初めて感じる痛みで体が緊張してしまうと思いますが、痛みがない時間はなるべくリラックスした状態で過ごせるようにしましょう。

 

しかし、これらが確実に出産を遅くしているという医学的な根拠はありません。2人目以降の出産であっても予定日を過ぎることは珍しいことではないため、初産だからお産が遅れるとは思わず、自分の出産のタイミングを穏やかな気持ちで待ちましょう。

 

2) 初産婦の出産は40週前後が最も多い

初産婦さんは上記の理由で予定日が遅れることが多いものの、平均すると妊娠40週前後での出産が多いでしょう。

お産には個人差があります。出産予定日より早い、遅いと気にせずに、ママと赤ちゃんのベストなお産のタイミングを待ちましょう。

 

 

3. 初めてのお産の分娩時間とは

 

出産は全部で3期に分かれます。
第1期:陣痛開始~子宮の入り口が全開するまで
第2期:いきみ~赤ちゃんが誕生するまで
第3期:胎盤が出るまで

時期

時間

1

1012時間

2

23時間

3

1530

 

初産婦さんの出産の平均時間は13時間といわれています。経産婦さんと比べて、初産ではどの時期も時間がかかることが多いでしょう。

しかし、初産であっても「すぐに産まれた」と10時間未満で出産を終える人もいれば、20時間以上かかって「難産だった」と感じる人もいます。出産時間にも個人差があるということを覚えておきましょう1)

 

 

4.初産婦のお産の心構えとして大切なこと

 

ここまで説明した通り、初産婦さんは経産婦さんに比べて出産予定日よりやや遅れることも多く、分娩に時間がかかるという特徴があります。初産婦さんがお産の前に心にとめておいてほしいことは4つ。

 

● お産には個人差が大きいことを理解する
● 医療スタッフとともに、お産を安全におこなえるよう協力して進めていく
● 出産前も出産の間も、なるべくリラックスするよう心がける
● 入院前の準備は確実にしておく

 

1つめは「お産には個人差が大きいことを理解する」こと。分娩時間が短かった、長かった、お産の進み方が違ったなど、友人やSNSから得た情報とは違うことが出てくることもあるでしょう。しかし、お産は一つとして同じものはありません。ほかの人と比べることなく自分のお産に集中していきましょう。

 

2つめに「医療スタッフとともに、お産を安全におこなえるよう協力して進めていく」こと。お産に関わる医師や助産師などの医療スタッフは、ママのお産をスムーズに進めるためのチームです。チーム一丸となって、赤ちゃんが安全に産まれてくることをサポートしていきます。いきむタイミングや呼吸など、お産の最中はなかなか医療スタッフの指示通りにできないこともありますが、赤ちゃんのためにできる範囲で指示を実践していきましょう。

 

3つめの「なるべくリラックスするよう心がける」こと。お産の最中は、初めて感じる痛みや経験したことがないことへの恐怖、不安などから、常に緊張状態です。しかしお産の最中にリラックスすることで陣痛の痛みが軽くなり、体の力が抜けることで赤ちゃんがスムーズに産道を進むことができます。さらにママがリラックスすると、赤ちゃんへの血液もたっぷり届くことにもつながり、赤ちゃんも楽にお産を進めることができのです。

痛みに体が縮こまりがちですが、ゆっくりと息を吐くこと、そして体の力を抜くことを心がけましょう。好きな音楽や心が休まる香りのアロマを持ち込むのもよいですね。パートナーが近くにいてくれることで、気持ちが安定するかもしれません。「リラックスできる環境ってどんなものだろう?」と妊娠中からイメージして、準備しておくのがよいでしょう。

 

4つめに「入院前の準備は確実にしておく」こと。陣痛がくるとパニックになり、入院に必要なものを準備したり、交通手段を考えることはむずかしいでしょう。そのため、妊娠後期になったらいつ陣痛が来ても大丈夫なように入院中に必要なものをお産バックに用意し、病院までどうやって行くか、入院のタイミングなどを頭に入れておきましょう。

 

 

まとめ:お産は人それぞれ。自分のお産に集中しよう!

初産だと出産予定日よりやや遅れがち、出産に時間がかかるといった特徴はありますが、お産は人それぞれ。特徴に当てはまらないことも多いため、自身のお産にしっかりと向き合うことが大切です。

また、出産が近くなると、ついついSNSなどの情報から人のお産を参考にしたくなる人もいると思います。しかし、ネットや友人からの情報は参考程度にして、お産のチームである医療スタッフとの連携をしっかりしていくことが、お産をスムーズに進めるためには大切なポイントです。

初めてのお産で緊張や不安が多いと思いますが、ぜひ参考にしてよいお産につなげていきましょう。

 

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参考文献・参考サイト
1)北里大学 分娩編

 

この記事の監修

牛丸敬祥  医療法人 ガーデンヒルズウィメンズクリニック院長

院長 牛丸 敬祥

経歴

  • 昭和48年 国立長崎大学医学部卒業
  • 長崎大学病院産婦人科入局。研修医、医員、助手、講師として勤務。
  • 産婦人科医療を約13年間の研修。体外受精に関する卵巣のホルモンの電子顕微鏡的研究
  • 医療圏組合五島中央病院産婦人科部長、国立病院 嬉野医療センター産婦人科部長
  • 長崎市立長崎市民病院産婦人科医長、産科・婦人科うしまるレディースクリニック院長
  • 産婦人科の他に麻酔科、小児科の医局での研修
  • 産婦人科医になって51年、35,000例以上の出産、28,000例の硬膜外麻酔による無痛分娩を経験しています。