モノヴァーについて
- 2023年6月27日
- 更新日: 2023年7月10日
- 医療コラム
妊娠中の方、過多月経(生理の量が多い)や子宮筋腫の方は
鉄欠乏性貧血を生じやすい傾向にあります。
血液中の酸素を運搬するヘモグロビン値が低下して貧血になること
息切れ、ふらつきや倦怠感の原因となります。
鉄欠乏性貧血の原因としては
・鉄が失われて貧血になる(生理、出血など)
・鉄の利用増加(成長期思春期、妊娠中など)
・鉄の摂取量・吸収量が不足(胃切除後、拒食、腎不全など)
の3つに大きく分類されます。
過多月経では婦人科的治療を行いつつ、
鉄剤は気分が悪くなって飲めないという患者さんもいらっしゃいま
その場合、鉄欠乏性貧血治療薬があります。
もともとは慢性腎臓病の高リン血症治療薬(
鉄剤にありがちな悪心・消化器症状が出にくい薬剤です。
1日1回2錠内服することで、
内服はムリ!という貧血の方には、注射製剤を用います。
フェジンという注射を連日で投与してますが、 1回のみでは効果が限定的です。
何度も病院に来て、都度注射をする必要がありました。
フェジンという注射を連日で投与してますが、
何度も病院に来て、都度注射をする必要がありました。
貧血がひどいけど鉄剤内服ムリ! できれば注射回数も少なめ!で済ませたい方に。
モノヴァーという点滴薬が登場しています。
モノヴァーという点滴薬が登場しています。